FIXDRY_3DプリンタフィラメントドライヤDOUBLE-NT1を勝手にレビュー

検証風景(翌日) グッズ紹介
検証風景(翌日)

ジメジメしたこの季節。3Dプリンタお持ちの方、湿気対策はされていますか?
フィラメントは吸湿性があり、水分を含んでしまうと、糸引き、エア噛みによるぷつぷつ、フィラメントが折れやすくなりスプールからエクストルーダーの間で切れてしまう、といった不具合が発生します。

私もドライボックス(防湿ケース)を改造したものに、シリカゲルを入れて保管しています。
よく参考に見ているYoutuberの方が造っていたものを公開していたので製作したものです。

防湿ボックス
防湿ボックス

この梅雨に合わせて、私の3DプリンタのCreality製Ender6のアップグレードした内容も
別の記事で紹介したいと思います。

3Dプリンタの購入から、数年経ちまして、シリカゲルを加熱して再生することや、フィラメントをレンチンして水分を飛ばすといった方法で管理してきました。

DIYでは、下記のようなフードドライヤを改造するのが有名でしたのでやってみようかなと思いつつも、手が出せずにいました。
フードドライヤー フードデハイドレーター食品乾燥機
フードドライヤー ドライフードメーカー

現在では、フィラメントドライヤーも多数、製品がありまして買ってしまおうと思い、
今回はFIXDRY製のフィラメントドライヤDOUBLE-NT1(以下、DOUBLE-NT1)を購入しましたので、勝手にレビューさせていただきます。
私の注文日は 2023年6月28日¥12,749、セールで安くなってました。
なんと現在、2023年7月末12000円ほど。

FIXDRY製DOUBLE-NT1
FIXDRY製DOUBLE-NT1

【メーカHP】
https://fixdryofficial.com/products/fixdry-high-value-3d-filament-2-spools-compatible-dryerbox

購入の決め手

温度が高めにいけるやつ(50度超えるもの)、私はPLAを主に使っているので、PLAの推奨乾燥温度である50度あればいいのでは?と悩みましたが、Max温度にしてシリカゲルもついでに乾燥させたいなと、欲が出まして

70度設定ができる、かつ、ケースが大きめでフィラメント保管中にシリカゲルをごそっと入れておけるFIXDRY製DOUBLE-NT1にしました。

うっかりポイント

FIXDRY製DOUBLE-NT1には気密性がなく防湿機能はありません。
Sovol製‎SV-SH01-1は温度上限50度ですが、気密性があり電源OFFでも防湿できるのがメリットかと思います。吸気口や排気口がないのか、ドライヤーしている際に、ケース内に水蒸気がたまって抜けにくいとのレビュー。フィラメントの出し口のキャップみたいなのを開けといてね、が公式の使い方のようです。
ユーザーの中にはフタを少しあけて、ロック機構をストッパーにして掃気できるようにするといいぜ!みたいなレビューを書いている方がいました。

結局、私はFIXDRY製DOUBLE-NT1にしましたが
FIXDRY製DOUBLE-NT1は、防湿できる密閉型ではないので、乾燥させた後は、別容器に保管する必要があります。勝手に保管中の防湿もできると思っちゃってましたが、下部の吸気口がケース内に通じてます。『ヒータ加熱中は除湿防湿できる』が、分かりやすい表現でしょうか。電源OFFの保管中だけ箱内の送風口と排気口と各フィラメントの出し口をシールしてあげれば、しばらくは防湿してくれそうな感じ。

下部の吸気口
下部の吸気口
下部ユニット
下部ユニット
真ん中の送風口
上面の排気口
上面の排気口

Sovol製が温度上げれたら、迷わずそちらを買っていたことでしょう。
FIXDRY製NT1の電源を切って、あとはシリカゲルと一緒にフィラメント保管して防湿しよう!との最初の目論見は、当てが外れてしまいました。

FIXDRY製DOUBLE-NT1の気密性を上げれるように、ゆくゆくは保管用の蓋を作ってみます。
以下の写真は、防湿の検討。

試しにヒータ部を覆う
試しにヒータ部を覆う
試しに排気口を覆う
試しに排気口を覆う
部屋の湿度
部屋の湿度
部屋の湿度
部屋の湿度
検証風景
検証風景
検証風景(翌日)
検証風景(翌日)
検証風景(翌日)
検証風景(翌日)
検証風景(翌日)
検証風景(翌日)

スペック

温度調整範囲が広いのと、2つ入って、ケース内の余白も広めが、良い点

NT1_製品パラメータ
NT1_製品パラメータ
  • 入力電圧:AC100-240V 50/60Hz
  • 定格電力:110W 待機電力2W
  • 作業温度:10~35℃
  • 作業湿度:≦90%
  • 製品サイズ:277×200×328.5㎜ 製品重量:1.5㎏
  • 計測湿度範囲:RH10~99%
  • 温度調整範囲:40~70℃
  • 最大容量:ダブルリール<φ217×80㎜
         シングルリール<φ217×174㎜
  • フィラメント径:1.75㎜/2.85㎜

フィラメントの出し口は、各面にあるので、ご自分の環境に合うのがあると思います。

上面の排気口
上面のフィラメント出し口
操作パネル
正面のフィラメント出し口
(背面側にも同様に2個ある)

梱包&開封

外箱
外箱
外箱
外箱
梱包状態
梱包状態
梱包状態
梱包状態
梱包状態

乾燥温度と時間

温度が高ければいいってものではないです。材料ごとにぐにゃっとならない手前の温度で温めてあげる必要があります。

ガラス転移点と呼ばれる温度と、荷重たわみ温度と呼ばれる温度のどっちか低いほう。
水分自体は熱ければ熱い方が、空気内に取り込める水分量が増えます(飽和水蒸気量)ので、
熱くしたくなりますが、材料やスプールがぐちゃぐちゃになってしまったら、元も子もないので、
温度は守りましょう。フィラメント自体は各メーカの値がありますので参考まで。

シリカゲルをしっかり乾燥させるには、もっと高い温度が必要だそうで、
100~150℃くらい。70℃だと十分ではないでしょうが、そこそこぐらいに再生できるなら、ほかっとけばいいのでOKです。電子レンジやフライパンは、手間かかって大変なので。

使ってみて

いい感じな気がする!
現在は乾燥機、防湿ボックスとして利用中。
3Dプリンタの改造が終わったら、このボックスから供給できるようにボーデンチューブ通していきます。

この記事を書いた人
ユカタキ

私、気になります!
自分でやってみたくなる性格の私は、電子工作、プログラム、3Dプリンター関連の事などの情報を発信しています。
社会人から電子工作を始め14年、電験3種一発合格、2021年から3DプリンタをDIYに活用。
そんな私が、まだまだ調べながらではありますが、ほかのDIYユーザー皆さんのためになるようなことを心がけています

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