最近、自然災害の影響から、防災&便利グッズとして有名なポータブル電源を購入。
高いしなー、いっぱいあって分からんしなーと迷っていたのですが、買っちゃいました。
好き勝手なレビューなので忖度する必要なし。気になるところも公開します!
・いっぱいメーカあるけど、どれ選ぶの?
・どの容量がいい?デカければいいの?
悩みまくって買った私がポイントと
自分で買ったからこそ分かる内容を紹介します!
レビューだけだと、ほかの方の比較と大差ないので、私の電子機器の知識も織り交ぜていきます。
ちなみに悩んでいたのは1000Wh帯の製品。
EcoFlowの最新DELTA 3かDELTA 2、AnkerのSolix C1000。
買ったAnkerのC1000は、購入時はセールで35000円OFFクーポンあり。10万円切ってくると最安値だが、まあ良しと購入。
そもそもポータブル電源
ポータブル電源は、バッテリー、インバータ、バッテリー制御システムがパッケージにされた商品です。DIY界(特にキャンピングカー)ではそれぞれを自分で準備して、組み上げてシステムを作るってのが流行しています。ポータブル電源も構成は同じ。着目すべき点を、先にピックアップします。
インバータ、バッテリー制御システムは、定格守らないと、過電流で特に壊れる部分です。
バッテリ
一昔前
「リチウムイオン電池」と呼ばれるものを使用したものでした。
スマホやモバイルバッテリーとか車とか、よくあるやつ。
特徴として、小さい割に電気をよく蓄えることができます(エネルギー密度が高い)
そのため、全体的にコンパクト。
ただ、エネルギー密度が高い反面、過充電や過放電に対し十分な管理が必要。テキトウなことすると発火します。そして、ひとたび燃えると、リチウムイオン電池は化学反応で酸素が生成され、電池はよく燃えるし、酸素も供給され、消化が困難。とのこと。
以下のような重金属と呼ばれる材料が電極に必要で、素材が環境や人体に良くない。
あと希少な物なので値段が高い。
・コバルト
・ニッケル
・マンガン
今の主流
リン酸鉄リチウムイオン電池
リン酸塩と鉄が、電極の材料。重金属が不使用なので、重金属使うものよりコストは安め。
先のリチウムイオン電池に比べると、エネルギー密度が低く、同容量で比べるとかさばる。
その反面、安全性は高い。燃えない訳じゃないけど、酸素は生成しないのと、材料的に燃えにくいため消化できる。今の製品は大概これ。
将来、有望な全個体電池
重金属使わないとか、充放電の能力が高い、安全性が高いなどメリットが大きい、未来の電池。
すごく小型なものが出始めで、先端技術で高い。大容量、個人の手元にくるの当分は先そう。
どれをとっても、容量と価格、重量、大きさは比例する。
詳しく知りたい方:Cレート(電池容量Capacityに対する充放電電流値の比)
1000Whなら、1000Wを1時間で充電、放電したとき、1Cと言われる状態です。
Solix C1000は1500Wまで使えるので、1.5C
SurgePad機能で一時的に2000Wで、2C
リン酸鉄リチウムイオン電池も、一般的に1Cの充放電が基準です。
C1000、DELTA2、DELTA3も通常範囲が1500Wなので、1.5Cは許容できるよう冷却やらしっかりしているのか。3C、4Cとレートを上げてけば、バッテリー的にはとりあえずは取り出せるが、ダメージが入りダメになる。ダメージが入った電池は、使えなくなるか、発火する。
正弦波インバータ
ポータブル電源のインバータは正弦波タイプ。
修正波、矩形波と呼ばれる少し性能は落ちるが安めのものもある。
バッテリーの直流電圧(DC)を、家庭用コンセントと同じ交流電圧(AC100V)に変換する装置。
電力の大きさWhで表現される。家庭用コンセントと同じ1500Wが一つの基準になると考える。
家庭用のコンセントは1か所につき定格1500W。2口あっても合計1500W。
ポータブル電源も同様です。
どれだけ電力取り出せるかは、取り出す元となるバッテリーの容量、変換するインバータのそれぞれの性能次第。バッテリーが1000Whなら1000Wの定格出力が基準。
1000Whのバッテリーに無理させれば、2000Wの定格出力のインバータを組み合わせることはできるが、バッテリーが早期にダメになります。バッテリー項目のCレートの話。
また負荷動かしている状態で、バッテリー側の故障や低電圧や過負荷保護で電流が急にシャットダウンされると、インバータが壊れる原因になります。
インバータは、定格電力と、瞬間電力の主に2種類がある。あと最大電力
定格
電気製品が、電源入れた後、安定して動いてるときに使われる電力。
瞬間
サージとか、突入、起動電力とかも呼ばれる。電源入れた瞬間に定格の数倍の電力を必要とするものがある。何倍かは物によるので何とも言えない。モータやコンプレッサーが付いてるもの。
ミリ秒の話での過大出力で壊れないか
最大
定格のようにずっとはダメだけど、一定の時間なら使える。
瞬間とは違い、分レベルでの過大出力で壊れないか
家のコンセント
家のコンセントで、
電動工具やら高圧洗浄機、洗濯機やら瞬間的な電力を気にせず使用してると思います。家のブレーカも契約によりますが30~60アンペアとかあるんじゃないかなと思います。100Vで定格で30A使えば3000Wです。すぐブレーカ落ちるかっていうとそうじゃないです。
家のブレーカですが、下記のような動作をするようになってまして、物によるわけですが、定格をちょっと超えるだけなら遮断まで時間が長く、超えた倍率が高いだけ瞬間的に遮断されます。
製品 | 定格出力 | 瞬間 | 制限解除で |
---|---|---|---|
C1000 | 1500W | 2000W | 2000W |
DELTA2 | 1500W | 3000W | 1900W |
DELTA3 | 1500W | 3000W | 2000W |
電気を使うと色々な理由で発熱します。この熱が部品を壊します。発熱しないように高効率にするか、よく冷えるようにより大きい放熱器や、ファンの風量をより大きくすることが、インバータに必要です。
家のコンセントも一か所1500W(複数口あっても合計)で使えるように電線の太さやら決まってます。ブレーカ的に3000W使えるなら、1か所3000Wの機器もブレーカ作動せずに動かせるわけですが、定格超えて使うと発熱します。
発熱して、手で触れる熱い程度ならまだしも、銅線の前に周りの被覆や樹脂パーツが溶けたりして、ショートや、破損、火事に発展します。更に刺さりが悪い、とか。接触が悪とこあると、その箇所が発熱します。
単品のインバータは、瞬間電力が定格の2倍のものが多いです。
ただ、高級な製品ほど、2倍を取る製品は少ないように見受けます。
インバータ単品で買うなら、私はこれ。
大橋産業BALのNo.489 DC/AC正弦波インバーター 1800
メーカにスペックがしっかり記載ある。こちら
同メーカのNo.2814 DC/AC正弦波インバーター 3000
こっちは一口最大1500W合計3000Wしかうたっていない。問い合わせたら教えてくれるかも?でも記載してないということは保証しないであろう。
合計の出力が欲しいのか、瞬間がしっかり取れるのか。自分の重要視するポイントを定めて欲しい。
インバータは、瞬間的には流そうとして、そのままだと壊れちゃいます。保護機能が、どれだけすばやく作動して故障前に停止させてくれるかは製品の性能次第と、サージの強烈さ次第。
安物は保護停止する前にぶっ壊れます。電池自体は痛むかもですが、壊れるとしたら、インバータかBMS。
コスパが良いのか、安い並みの性能なのか、よく調べて判断しましょう。
機能がない方が、そりゃ安くすむ。高い分が性能になってるのか、ブランドに目を眩ませていないか
モータ:電気工具とか電気で回るもの、風が出たり、吸ったりするような掃除機とかブロアとか
コンプレッサ:日本語では圧縮機。圧縮して圧力を蓄えます。空気や水を圧縮したり。他にはエアコン、冷蔵庫で冷す用途のものなんか
イメージは、重い荷物を引きずろうとしたときに、静止した状態から動かすのは大変だけど、いったん動き出したら、楽になるってのが電気を使う上でもあります。
インバータのコンセントに刺すときは、インバータ側の電源を入れてから、大きい負荷のものは刺してあげた方が、インバータには優しい。
バッテリー制御システム
通称BMS。バッテリーの充電、放電を安全に使えるよう制御します。
温度、電流、電圧を監視し異常を検知し、保護停止したり。
どんな安全な制御をしているかはメーカ次第。見比べてみましょうね。
Solix C1000のHPには
「入出力の過電圧保護や過充電 / 過放電保護、過熱保護 (NTC方式) 、高温/低温保護など」と記載
取説に過負荷保護記載
寒いときや、暑いとき、スマホがシャットダウンしたことないでしょうか。
そういった状況で、充電や給電のため電流を取り出すと、バッテリーが痛みます。
C1000機器への給電 -20℃~40℃、本製品の充電 0℃~40℃
DELTA2、3ともに機器への給電 -10℃~45℃、本製品の充電 0℃~45℃
ポータブル電源を、夏の暑い車内にずっと保管しておくとか、直射日光の下に晒しておくのは、避けた方が良い。
屋外なら、せめて日陰に置きましょう。
他には
重量とサイズ
製品 | 重量 | サイズ |
---|---|---|
C1000 | 約12.9kg | 約205 × 376 × 267mm |
DELTA2 | 約12kg | 約211 × 400 × 281mm |
DELTA3 | 約12.5kg | 約202 × 397.6 × 283.6mm |
C1000は「業界屈指のコンパクトさ」
確かに小さいが、そこまでの優位性はなし。
結局バッテリーが重いので、電力量と重さは、比例し、大体おんなじ重さ。何の分、軽いのか。ケース?冷却?電子機器?
持ち運ぼうと思ったら、1000Wh帯の商品が良いところかなと。2000Whは20㎏超えてくるので
力持ちの方以外は、運搬が大変。だったら、拡張バッテリータイプのもので小分けできた方が使い勝手は良さそう。重い製品はタイヤついていたりするが、あくまで平らなところ移動するのに便利なだけで、段差きたら一人ではムリ。ポータブル感は薄れて移動できる据え置き器。
AC100Vでの充電速度
下記は、最速設定でした場合
製品 | 最速充電時間 | 最大入力 |
---|---|---|
C1000 | 58分 | 1300W |
DELTA2 | 80分 | 1200W |
DELTA3 | 56分 | 1500W |
C1000発売当時は、最速の充電速度。
DELTA3発売で、2分上回る形で、対抗してきたと思われる。
早いに越したことは無いと思うが、最速充電のモードで、通常使いするものではない。時間がないどうしようもないときに使う用途。
どの製品も充電速度は選べるとマニュアルに記載。
C1000は200Wまで下げれたので、私は最低で充電してます。約1000Whなので、5時間で満充電。
なぜか。
充放電は、電流が過度に高いと、バッテリーの負荷になります。負荷かけた分、劣化は進む。
使う方はどうしようもないですが、充電は用がなければ、気長に充電してあげた方がバッテリーには優しい。
ソーラーパネルでの充電(車両のシガーソケット充電と共通ポート)
ポートは、XT60コネクタ。もちろん製品買ったら同梱でケーブルあります。
シガーソケット充電のとき、ポートは共通ですが、充電電力は下がります。シガーソケットは13V~14V程度の電圧なので電流10Aとなってます。抜けやすいシガーソケットなので接触悪いと発熱します。
製品 | 入力 | 最大入力 |
---|---|---|
C1000 | 11~32V 10A 32~60V 12.5A | 600W |
DELTA2 | 11~60V 15A | 500W |
DELTA3 | 511~60V 15A | 500W DELTA3Plusは2ポートあり500×2で合計1000W |
ここら辺も、あまり大差はない。
デカいソーラーパネルを用意したい場合は、よく確認すること。
ソーラーパネル自体
私はAnkerのPS200を購入。こっちに関しては容量だけであんまり考えず決めました。
そしたら、思ったよりデカかったですw 皆さんはご注意を。
広げる状況を考えたうえで、購入検討しましょうね。参考に定価載せておきます。
製品 | 定価 | サイズ ( 縦 x 横 x 厚み ) | 重量 | 変換効率 |
---|---|---|---|---|
Anker PS200 | ¥69,990 | 格納時:約60.8 x 55.7 x 5.0cm 展開時:約60.8 x 208.4 x 2.8cm | 約7.9kg | 23% |
EcoFlow 220W GEN2 | ¥69,300 | 格納時:約60 x 57.1 x 3.2cm 展開時:約60 x 212.3 x 2.5cm | 約7.2kg | 25% |
EcoFlow 160W GEN2 | ¥42,900 | 格納時:約60 x 57.2 x 3.2cm 展開時:約60 x 161 x 2.5cm | 約5.6kg | 25% |
今のソーラーパネルの性能は技術的に、1%のためにしのぎを削ってる状態と思ってます。
限りある太陽光を如何に電力変換するかっていう意味では大事ではありますが。高いに越したことはないが、おまけ的に考えている私はあんまり重要視してない。
ポータブル電源側の仕様内にする必要はありますが、
小さいパネルを、直列または並列にして、使用する状況によって容量を増やすってのもアリだったなと、思いました。
ソーラーパネルの仕様の電力より、実際は小さくなります。また、パネルに一部、影が落ちるだけで、ガクッと発電量が落ち込みます。日当たりのよいところなら、デカデカと広げてガンガン発電させれますが。
安全性
AnkerのSolix C1000は、今のところ唯一で100%充電で保管してよいとうたっている製品。
推測だが、少し大きめの容量で使用域を1000Whにしているのか。通常、100%充電で保管は推奨されていない。エネルギーをパンパンにためた状態で放置すると、電池の劣化が進む。メーカーの推奨値を守りましょう。
もう一個。釘刺し試験という一番
おまけ、買ってみて
他の製品は買ってないので、比較できませんが、Anker製品を買ってみた感想。
箱が梱包の箱と、配送用の箱の二重になっていて、しっかりしてるなと。
取説自体は、同封の冊子表紙のQRコードから。または2ページ目のQRコードからアプリをインストール。アプリ内からも取説見れます。ポータブル電源とアプリを連携するガイドもあります。見ないでも簡単にできました。充電しながら最新のフォームウェアに更新してねって記載でしたが、すでに最新でした。AC充電電力はとりあえず200Wに変更。
到着時点で、容量26%でした。本体自体は防水防塵はありません。小物類も一緒に保管できるかなと、防塵防水バッグも購入。
天気の良い日に、ソーラーパネルPS200をお試し。広げるとデカい。サイズはよく確認しましょうw
コネクタはMC4コネクタなる2個。オスメスが互い違いになってるのでさし間違える余地なし。
角度調整は、板がベルトをマグネットの位置で調整できる。お試しで発電136W。
小さ目の部屋についている室内エアコン。冷房570W、運転電流6.7A。これなら大丈夫かなと自己責任で試す。エアコンは怖いので、設定温度高めから徐々に下げていく。問題なく作動。通常出力内ではパススルー対応なので、充電しながら出力も可能。
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